狭いオフィスをワンランク上の快適空間へ!開放感のあるオフィス作りのアイデア集

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入居したばかりの頃は、物も少なくスッキリしていたはずのオフィスも、気づけば書類や資料が山積み…。どこに何があるのかわからない!なんてこともよくある話。そんな乱れた環境で作業をしていると、無意識のうちにストレスが溜まり、仕事の効率が落ちてしまうことも。

そこで今回は、限られたスペースを有効活用し、開放感のある快適な空間に変身させるための工夫をいくつか紹介していきたい。

 

色を活用する

同じ空間でも、「視覚的演出」を利用することで、開放感のある空間に感じさせることができるのはご存じだろうか。たとえば人が白などの淡い色(膨張色)の服を着ると太って見えるのと同じように、淡い色を壁や床、天井に用いることによって狭い空間を広く見せることができるのだ。

下の写真で比較してみると、同じ部屋でも天井、壁、床の色を変えると明らかに広さが違って見えることが実感できるだろう。

(写真元:インテリアサプリ

天井や壁、床に濃い色を用いた部屋の方は、引き締まった印象になる一方、圧迫感や狭い印象を受けることも。

 

次の写真は、壁や天井、デスクは膨張色(白色)を利用して空間を広く見せつつ、床は薄いグレー、チェアは黒と色のコントラストによって、上手にメリハリをつけている。開放的、かつ、スタイリッシュな印象を与えるオフィスの一例だ。


(写真元:ヤマガタ未来ラボ

 

さらに、色による目の錯覚を利用した他の方法も。色には飛び出して見える色(進出色)と引っ込んで見える色(後退色)が存在する。その原理を利用すれば、同じ広さのオフィスでも、奥の壁紙、またはカーテン一枚で奥行きを錯覚させ、広く感じさせることもできるのである。


(写真元:ONE TOP

上の画像は、左側が進出色(黄色)、右が後退色(紺色)で、右の方に奥行きがあるように感じられる。この効果を利用して、奥に暗い色の壁面収納を配し、奥行きを生み出している例が以下の写真である。

 


(写真元:UT SPACE OFFICE

ちなみに、オフィス全体をスッキリと見せるためには、天井や床、壁の色だけでなく、デスクやチェアや棚、デスク周りの収納インテリアも同系色でまとめるとより効果的だ。当然、散らかしっぱなしのオフィスはスッキリとは見えないので、社員全体で整理整頓を心がけることも大切だろう。

 

目線を下げる

開放感のある空間を作るためには、視線を遮るものをなるべく少なくするのも効果的である。視線を遮るものがなければ、オフィスを見渡すことができ、限られた空間でも圧迫感を軽減することができる。たとえば、空間を区切るパーテーションを低くしたり、背の低い収納家具などを選んだりする工夫も効果的だろう。


(写真元:IBASHO

本棚に背の低いものを選ぶことにより、オフィス全体が見渡せ、開放的な印象を与えているのが上の写真の例。

ちなみに背の低い家具などは、地震などの際に倒れてくる危険性が低く、また社員全員の顔が見渡せるという点で、防災面でも安心だ。

 

自然光を取り入れる


(写真元:Offive&Co.
部屋の明るさも、広さの印象を左右する。こちらのオフィスでは、窓の前に家具を置かず、できる限りの自然光を取り入れている。決して広いとは言い難いスペースだが、窮屈な印象は受けず、むしろ開放感さえ感じる。

 

家具を減らし床の露出面積を多くする

足の踏み場もないほど多くの物に溢れている空間は、当然のことながら圧迫感や窮屈な印象を与え、気持ちも落ち着かないものだ。

床の露出面積を広げ、オフィスを広く使うには、まず床を占拠するものを最低限に抑えること。たとえば、社員一人一人に与えられている専用デスクを減らすのも大胆かつシンプルな方法一つの手だ。そのために、「フリーアドレス」の導入を検討してみても良いかもしれない。


(写真元:VIS

「フリーアドレス」とは、図書館の閲覧室などのように、個々のデスクを持たずに毎日自分の好きな場所を選んで仕事をするスタイルのこと。

外回りの営業が多いといった理由で社員の出入りに波があるオフィスであれば、全員分のデスクは必要ないはずである。その分、思い切ってフリーアドレスを導入し、デスクの数を減らすことで、床の露出面積を増やしてみるのも一つの方法だろう。

なお、固定の専用デスクがなければ、私物の書類や資料をデスクの上に積み上げっぱなしということもなくなり、必然的にオフィス全体がすっきり片付いた状態になることが期待される。ロッカーを設置し、私物はこちらに入れるようにすれば、私物をきちんと管理することも可能だ。

さらに、資料や書類の置き場所を節約する方法の一つとして、書類の電子化も効果的だろう。

 

グッズを使ってオフィスをすっきり

もし自分のデスクが決まっているというオフィスでも、工夫次第でデスク周りをスッキリさせ、オフィス全体を広く見せることは可能である。ここでは、そんなデスク周りの整理整頓に便利なグッズを紹介していこう。

ノートパソコンをデスクの上に置くと、それだけでかなりのスペースを必要とする。そんなときはデスクに固定するタイプの「ノートパソコン用モニターアーム」を使えば、デスクを広々と利用することができる。

 

ノートPCスタンド


出典:Amazon

また、デスクに固定しない置き型タイプのホルダーも便利。下の空いているスペースに雑多な資料や書類などを隠し置くこともできるため、デスク周りをすっきりした印象に見せることができる。


出典:Amazon

 

シンプルでおしゃれな収納アイテム

机を広々と見せるには、シンプルで機能的な「収納アイテム」を選ぶのも効果的だ。

 

イデアコ ペンホルダー ヒルズ

出典:Amazon

ペンや定規、クリップなどのステーショナリーだけでなく、デスク上で迷子になりがちなスマートフォンも収納可能なこちらのアイテム。商品自体がコンパクトなので、ちょっとした隙間に置くこともできる。場所をとらずにデスク上が片付く便利なグッズだ。

 

キングジム マグトレー


出典:Amazon

どうしても一時的な荷物置き場が必要なときに便利なのが、マグネットタイプの収納トレー。普段使用しないときにはしまっておくことができるので、すっきりしたデスク周りを実現できる。

 

AUKEYデスクライト


出典:Amazon

また、意外と存在感のあるデスクライトも、圧迫感のないデザインを選べばすっきりとした印象に。

シンプルで洗練されたデザインのこちらのデスクライトは、未使用時にライト部分を180度折り曲げて倒すことも可能。またスマートフォン充電用のUSBポートも搭載している優れものだ。すっきりとしたデザインで、デスク上にも開放感を感じさせてくれるだろう。

 

一日の大半を過ごすオフィスが快適な空間であることは、そこで働くスタッフの仕事の効率が上がるだけでなく、精神衛生的な面でもメリットが大きいはず。今回ご紹介してきたように、大がかりな工事をせずとも、ちょっとした工夫をすることで、オフィスをワンランク上の快適な空間へ変えてみてはいかがだろうか。

 

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