想像以上のメリットが!?オフィスのDIYについて考える

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社員が増えて手狭になった、壁紙や床などが古くなってきたなど、オフィスの内装をアレンジする必要に迫られることもある。そんなとき、リフォーム業者に任せるのも一つの手だが、最近ではスタッフ自らオフィスをDIYするという事例も増えているようだ。
今回は、オフィスの内装をDIYするメリットと、その方法について取り上げてみたい。

 

オフィスのDIYがもたらす4つのメリットとは?

快適な職場作りのために、すでにオフィスのアレンジを検討し始めている方もいるだろう。しかしDIYに時間を費やすことによって、日ごろの業務にしわ寄せが来ると不安に思う方もいるかもしれない。
オフィスのDIYには、会社と自分のこれからを見つめ、会社のことを自分事として捉えるきっかけとなり、その意識改革が会社やスタッフにとってのメリットにつながるといったケースもあるようだ。ここでは、そうした4つのメリットについて紹介したい。

 

メリット1:コストが抑えられる

当たり前のことだが、オフィスの内装をDIYすると、業者に委託するのに比べて大幅なコストダウンが図れる場合が多い。自身でDIYする際に必要な経費と言えば、壁や床を張り替えるためのパネルやペンキ代といった「材料費」、椅子やテーブルなどの「家具購入費」などが大部分だろう。内装業者へ依頼する場合だと、それらに加え、デザイン代や手数料などの費用がかかる場合が多い。
椅子や家具の購入に関して言えば、自分で組み立てるアイテム、いわゆる組み立て式の家具を選べばさらにコストを抑えられる可能性も。こうした費用の削減は、DIYにおけるもっとも大きなメリットと言えよう。

 

メリット2:自分たちの好みの空間が追求できる

自分たちの希望に沿った内装を提案してくれそうな業者は数多くあるが、やはり他人に頼む以上、センスや予算の関係でどこかを妥協せざるを得ず、全てが希望通りとはいかないケースもあるかもしれない。
一方、デザインから材料選びまで自分たちで行うDIYなら、納得のいくデザインや、理想の雰囲気に仕上がることが期待できる。

 

メリット3:コミュニケーションが深まる

働くスタッフ全員が「オフィス内装のDIY」という一つの目的に向かって共同で作業することで、改めてスタッフ同士の連携が強くなることも大きなメリット。部署やチームが異なり、これまで接点がなかった社員同士でも、DIYをきっかけにコミュニケーションが生まれることもあるだろう。実際、オフィスDIYをきっかけにスタッフ同士が団結し、会社全体が勢いづいたという喜ばしい事例も。

 

メリット4:オフィスへの愛着がわく

自分たちの手で一からつくり上げたオフィスには、必然的に愛着がわくものである。手間と時間をかけた空間は、最高に快適な「オンリーワン」の空間。そんなオフィスで仕事をすることで、これまで以上に仕事のパフォーマンスが向上することも期待できる。

 

初心者でも大丈夫、オフィスDIYが簡単にできるグッズ

ここまでオフィスをDIYするメリットを見てきたが、実際にDIYをする際に最も気になるのが、「初心者でも上手にできるのか」ということだろう。
ここからは、初心者にも簡単で、かつきれいに仕上げられるDIYアイテムについて触れていきたい。

 

壁紙シール



(出典:Amazon

オフィスは賃貸である場合が多く、「壁になるべく穴を空けたくない」という方も多いだろう。そんなときに重宝するのが「シールタイプの壁紙」だ。壁の大きさに合わせてカットし、貼るだけで、手軽に壁の模様替えができる。インテリアショップやホームセンター、ネットショップなどで販売されており、種類も豊富。デザインだけでなく、防火や防カビ、防音などの高い機能性を備えるものも。場所や条件に合わせて壁紙シールの選び方を変えてみるのも良いだろう。

レンガブロック



(出典:Amazon

壁紙シール同様、手軽なオフィスの内装アレンジにおすすめしたいのが、レンガブロックだ。ブロックをパズルのように壁面に貼り付けていくだけなので、初心者でも楽しみながらスムーズに作業できるだろう。専用のテープがついているものがおすすめだ。

 

オフィスDIYの参考事例

オフィスをDIYするメリットについては前述の通りだが、ここからは、実際にオフィスをDIYした会社の事例を挙げながらそのメリットについて見ていきたい。

 

みんなの意見を取り入れたDIYで使われていないスペースを有効活用!

・株式会社ウィルゲートの例


(出典:https://www.willgate.co.jp/blog/2628/

DIY以前、「リフレッシュスペース」の雰囲気が執務室そのもので、「リフレッシュできない」という声も多く聞かれた株式会社ウィルゲート。執務室と本棚のみで区切られ、床や壁などのテイストは執務室と同様であったこのスペースは、実際有効に活用できているとは言えない状況だったよう。そこで、有志の社員を集めてDIYに挑戦。「執務室を気にせず、リフレッシュできる空間にしたい」という社員の声を尊重し、壁や床を思い切って“木目調”に統一することで雰囲気をがらりと変えた。仕上がった空間に、低めのソファーや観葉植物、絵画などを置くことで、まるでアメリカ西海岸を彷彿させるような落ち着いたカフェスペースを実現。実際にリフレッシュのために利用する社員も増えたという。

 

移転をきっかけにDIYに挑戦。自分たちのこだわりが愛着に

・株式会社LIGの例

(出典:https://liginc.co.jp/444014
オフィスの移転をきっかけにDIYに取り組んだ株式会社LIG。自分たちのこだわりを詰め込んだ空間が実現し、最高のパフォーマンスを生み出しているという。
オフィス1階の受付スペース、いわば会社の「顔」となるこの場所に置かれた棚。実はこの棚はもともと違う色で、DIYによって真っ白に塗り替えられたそうだ。セレクトショップの商品が並ぶとのことで、それらが映えるようこのカラーを選んだとのこと。また、自転車通勤者が多く乱れがちであった屋外の駐輪スペースには、鉄パイプを使ってDIYしたバイクラックを設置。見栄えもよく、すっきりした空間が完成した。その他、デスクからアワードウォール(賞状立て)などもDIYで制作。自力でつくり上げた愛着のある居心地の良い空間に、「もう以前のオフィスには戻れない」という社員も!

 

いかがだっただろうか。オフィスDIYは、コストを抑えるだけでなく、自分たちの理想のオフィス空間を叶え、こうした環境で働くことで生産性の向上も期待できるものであるようだ。また、多くの社員がDIY作業に参加することで、社内のコミュニケーションが自然に生まれるというメリットも。
単に「便利にする」ということ以上のメリットが期待できるオフィスのDIY。今後オフィスをアレンジする機会があれば、ぜひ検討してみたいものだ。

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