会議室のデザインを工夫して会議の重たい空気を吹き飛ばせ - 会議室デザインの3つの目的

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お客様との打ち合わせだけでなく、社内の会議などでアイディア出しが行われる際にも利用される会議室。会議室が快適であったり、リラックスできる場所であったりすると、議論がスムーズに行き、仕事が全体として効率良く進めることができるものだ。今回はそのようなオフィスの中でも重要な場所である会議室のデザインを工夫しているオフィスを紹介していく。

 

株式会社エモテント

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出展・事例詳細:事務所デザイン.COM
デザイン:株式会社アドアルファ

「ジャパニーズカジノ」をコンセプトとして、とにかくどこに居てもアイデアを求める会社の姿勢をオフィスに落とし込んでいる。主に来訪者への印象を考慮し、ココでアイデアを出している事を目で見てもらい会社の方向性を体感してもらう、というブランディングを行っている。

 

株式会社フェイス 恵比寿

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出展・事例詳細:事務所デザイン.COM
デザイン:株式会社翔栄クリエイト

映画関係の企業3社が一同に集まった会社であるため、オフィスデザインのコンセプトは、3社が力を合わせて大きなプロジェクトを乗り切るための3社が乗り込む宇宙船である『サイバーな船』をイメージしているそうだ。複数ある会議室のうち、この写真の会議室は軽いミーティングが行えるように円卓を用いて壁面をホワイトボードにする工夫をしている。

 

ユニオンテック株式会社 デザインオフィス

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出展・事例詳細:事務所デザイン.COM
デザイン:UNION TEC [ユニオンテック株式会社]

デザイン系の業務が中心となる事から、落ち着いた空間である事と訪れるお客様の印象に残る事を念頭にデザインされている。ここはエントランスの扉の奥にある大人数用のミーティングスペースで、天井を高くした、開放感を生み出す空間デザインとなっている。古材を採用したフローリングやブリックタイルなど、使用していく事で味わいが深くなっていく自然素材と、ガラスやタイルなどの工業的な素材をミックスする事で、ユニオンテックらしい世界観を創り出している。

 

株式会社ツバキ

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出展・事例詳細:事務所デザイン.COM
デザイン:株式会社アドアルファ

元社員寮だった大型の木造平屋をコンバージョンしてオフィスにした。福岡ならではの都心に車で15分圏内で「豊かにはたらける」環境を実現し、白い壁にグラフィックを用いたインパクトのある会議室を実現している。「ヒト付き合い」がより深くなる工夫をカタチにできた好例である。

 

Quipper Ltd Japan Branch Office

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出展・事例詳細:事務所デザイン.COM
デザイン:株式会社ヒトバデザイン

学習コンテンツの制作・配信などウェブとモバイルの学習プラットフォームサービスを行っている外資系企業の日本オフィスである。会議室は小学校の教室のような内装にして遊び心を触発するように工夫しており、小学生のような自由な発想が出るデザインになっている。社内は仕切りをつくらずオフィス内を見渡せるよう開放的な設計だが、空間のイメージに統一感を持たせ自然に仕切りが出来ている。クリエイティブなアイデアを喚起させるよう、リフレッシュスペースのソファとテーブルは手作りにし、全体的にカラフルで楽しい色使いになっている。

 

株式会社アドイノベーション

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出展・事例詳細:事務所デザイン.COM
デザイン:株式会社ヴィス

この場所から世界中の人々の心を動かすサービスを発信できるオフィスを目指して作られた。会議室は「山」をイメージしており、壁、床共にポップな雰囲気を演出している。シンプル且つ温かみのある印象を与え、より革新的なアイディアが生まれる空間を作っている。シンプルさの中に遊び心のあるオフィスになっている。

 

株式会社テレビ朝日ミュージック

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出展・事例詳細:事務所デザイン.COM
デザイン:ws+design,inc.

驚きと挑戦が生まれる空間を演出するために、宇宙をコンセプトにしたオフィス。オフィス全体は地球が見える体験型デザインを実現している。12部屋ある会議室は、12星座のコンセプトとなっており、オリジナルの星座モチーフが彩りのアクセントとなっている。壁にはリブ材とホワイトボードが使われている。

 

株式会社イエローワーカーズ

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出展・事例詳細:事務所デザイン.COM
デザイン:株式会社ワーク

オフィスは全体的にコーポレートカラーのイエローを基本にデザインされており、遊び心満載の会議室である。会議室はリンゴ箱を重ねたシェルフウォールとなっている。テーブルの脚は『単管パイプ』を使用したり
素材感によっても、会議室の遊び心を表現している。

 

会議室デザインの3つの目的

 

このように普段何気なく目にする会議室も、これだけ趣向を凝らすと雰囲気がだいぶ変わってくることを感じてもらえたのではないだろうか。これらの好事例を見てみると、会議室のデザイン性を高める企業の目的は主に3つあるようだ。

1つ目は来訪者へ印象付けを行うこと。企業のブランディングということに繋がる目的といえる。2つ目は多くのアイディアを喚起させるため。こちらは実用性も兼ね備えたデザインといえる。3つ目はその2つをミックスさせた目的となるが、落ち着いたものとすること。こちらは企業の信頼性や堅牢性を来訪者に与えると共に、集中力を向上させて、良い議論を行うことを考慮しているといえよう。

このように皆さんの会社での会議室の利用目的や成し遂げたいことを考えるとどのようなデザインがふさわしいかどうかが見えてくるのではないだろうか。オフィスのリノベーションを考える際にも、まず目的を考えることで、デザインの検討ができるだろう。

 

 

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