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C-Sky株式会社の特集記事

第15回 【経営とオフィスデザイン】 C-Sky株式会社 代表取締役 尾崎勝悟
私は、仕事としてオフィス空間をデザインする立場にあると同時に、皆様と同様に一経営者として当社のスタッフが生き生きと働き、来社される方にいい印象を持ってもらう為にはどのようにしたら良いかを日々考えています。そこで当社のオフィスを題材にオフィスデザインについてお話したいと思います。

■  自社C-Skyの紹介
弊社は創業以来35年間様々な空間のデザインを手懸けて参りました。
通常この業界では棲み分けがされていて当社のように幅広い空間造りに携わる会社は珍しいかと思います。
様々な空間を大きく分類すると
?商業施設
飲食店や美容サロン、ペットショップ・・などなど
事務所デザイン.COM特集記事【経営とオフィスデザイン】

?オフィス
クライアントは、大企業から個人事務所まで様々です。得意分野はエントランスやミーティングエリアなどの、会社としてのオリジナリティーが求められる空間創りです。
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?住宅
ビル全体のリノベーションから戸建改装、マンションリフォームなど。
事務所デザイン.COM特集記事【経営とオフィスデザイン】

以上3分野に分けられます。
よろしければどうぞ施工例をご覧ください。http://www.c-sky.co.jp/



■  経営とオフィスデザインの関係性とは?
事務所デザイン.COM特集記事【経営とオフィスデザイン】
当社では、ワンフロア75坪のオフィスに約30人が一緒に働いています。
間仕切りで固定されている空間は
 ・役員室(役員の会議室)が1つ 5坪
 ・カンファレンスルーム(会議室 大)が1つ 5坪
 ・接客用会議スペースが2つ 3.5坪と2坪
 ・倉庫が1つ 2坪弱
それ以外の57.5坪に社内用ミーティングテーブルや各々のワークデスク、資料棚、カタログ棚、コピー機、喫煙テーブルなどが所狭しと並んでいます。


自社のオフィスデザインに自信があるかと問われると“NO”です。
プロとして恥ずかしい話ですがまさしく“藍屋の白袴”というやつで、デザインと言えるものといえば入居当初に実験的な意味合いで使ってみた素材の間仕切りと、蛍光灯の光が通常の白っぽい光(昼白色)でなく温白色といわれる温かみがありながらそれでいて暗く感じない光を使っているくらいです。(実はこの光が隠れたエッセンスなのですがそのことに気付かれる方はまずいません。)
ところが来社していただく方には、結構好印象を持って頂くようです。
例えば、内装を依頼されて来社されるお客様は、「活気があってまじめに仕事してくれそうだ。」と思われるらしいです。(成約後、当社を選んで頂いた理由の1つとしてよく言われます。)
協力業者さんも「すごく立派な会社さんで・・・。」
銀行や営業の方は「すごくきれいで、さすが空間デザインをされている会社さんですね。」
という感じです。まあ、お世辞もあるかと思いますし、私自身全く自信がないため「いやいや・・・・。」と本気で照れるのですが、結構多くの方にそう言って頂けますし、それぞれ褒め言葉が違うところに当社の空間の良さがあるように思います。
なぜそのように感じて貰えるのか分析してみました。

1. 会社に入った瞬間フロア全体が見渡せる。
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エントランスからみたオフィス
→これにより来客者は安心感を感じる。
(当然お客様の気配を感じたら必ず挨拶するようにするスタッフの指導は肝心です。)更に社長である私は、スタッフが一望できますので全てのスタッフの動向が手に取るようにわかります。






2. ミーティングテーブルやデスクの上にカタログや資料が氾濫している。
→私は整理整頓ができていないことを恥じてよく注意するのですが、スタッフ皆が本当に忙しくどうしても改善されません。しかも上述のとおり会社に入るとそれが誰の目にも見られるレイアウトになっています。
散らかっていること自体は、良くないことで改善するために努力中なのですが、実はこれが活気を伝える要素になっていると思います。当社では昼間はあまり社内に人がいません。現場や打合せで出かけることが多いからですが、この散らかっているというデメリットが“会社の動き”を見せるメリットになっているようです。
クライアントは、きれいであることよりも「この会社に本当に何百万、何千万のお金を預けて良いのか?」ということを見て頂いていると思うのです。かといって整理整頓ができていないと仕事が汚いと思われかねませんので、改善していこうとしています。


3. エントランスやミーティングスペースのタペガラス(曇りガラス)のパーティション。
事務所デザイン.COM特集記事【経営とオフィスデザイン】
エントランスのタペガラス
→エントランスは第一印象、顔です。企業の印象を決めます。
当社は新卒者採用の会社説明会の際多くの学生さんが来社し、アンケートを記入してもらいますが、その中で当社の印象を色に例えて貰います。最も多い答えは「薄い水色(緑色)」です。
これはエントランスのタペガラスの色そのものです。第一印象がイメージを刷り込むのだと思います。
また私がビジネスで大事だと思っているのは、“嫌われない”ことです。個性的なデザインをしすぎるとお客様を選んでしまいます。私たちの方針は、“クライアントと一緒に空間創りをすること”ですからまず嫌味でなく、万人に受け入れられるデザインが大切だと思っています。


事務所デザイン.COM特集記事【経営とオフィスデザイン】
デザインミーティング中
当社は、社歴が長いわりに若いスタッフが多くさらに女性スタッフの比率が高いという特徴があります。空間を創る際に大事なことは“誰がそこにいるか”を想定することです。そこにいる人が活きる空間創りをすることが最も重要です。それは人が空間の一部であるだけでなく主役だからです。




■  進化するオフィスにする!!
また当社では、半年から8ヶ月に一度レイアウト変更を行います。これはそうしようと決めているのではなく結果的にそうなります。レイアウトは私が独断で決めるのですが、レイアウトを変えることで社長である私がスタッフに「これから私はこんな会社にしたいんだ!!」ということを一番わかりやすく伝える機会だと思うのです。成功すると効果は抜群で半年もすると、想定したような組織になってきます。(もちろん失敗したこともあります。最近はさすがにプロですから大体想定どおりですが。)すると次のステップに進むためにまたレイアウト変更を行う。この繰り返しです。私は、レイアウトプランは、経営者にとって重要な緊張感を要する仕事だと思っています。実際今月末に大きなレイアウト変更を予定している為、現在プラン検討の真っ最中です。

まとめとして私が考えるオフィスデザインのポイントは以下の5点です。

1. エントランスで会社のカルチャーを感じさせるデザインをする。
2. 物より人を中心に据える。
3. 光をうまく使う。
4. いつでもレイアウト変更ができるように造りこみ過ぎない。
5. レイアウト変更は経営者が従業員に方針を実感として伝える最高の手段である。

結論として
“オフィスデザインを制すものは、ビジネスを制す”
C-Sky株式会社
住所: 東京都新宿区四谷4-34-1-新宿御苑前アネックスビル2F
電話: 03-5363-0523 
Fax: 03-5363-0522 
URL: http://www.c-sky.co.jp