個人作業スペースの重要性

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アイキャッチ画像URL:https://www.shutterstock.com/ja/image-photo/frowning-businessman-reading-information-on-his-397372438?src=kMfzHYldJ6yfb9d-yBtHvw-1-21

 

近年、オフィスの共同スペースに関心が高まっているが、2017年の女性を対象とした調査https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000252.000011086.html)において、「オフィスにあったらうれしいもの」の第2位に「一人で作業に集中できるスペース」という回答がランクインしている。

緊張感を維持したり社員同士のコミュニケーションの活性化のために、オープンスペース型オフィスを中心とすることはもちろん一つの手であるが、一方で過度な緊張感はストレスになり、かえって作業効率が低下してしまうかもしれない。また、作業内容や個人の性格によって、最適な作業スペースは異なる。より多くの社員が作業に効率的に取り組むことができるように様々な作業スペースを設置することが必要なのではないだろうか。そのうちの一つとして、「一人で作業に集中することができるスペース」、いわゆる集中スペースが挙げられたのだ。

今回は、集中スペースを設けることのメリットと注意すべき点、また個人スペースを取り上げている企業の事例を紹介していく。

 

集中スペースを設けるメリット

・周りの雑音から解放され、個人が作業に没頭できる

仕切りがほとんどない大部屋であるープンフロア型オフィスが一般的であるが、電話が鳴る音や社員同士の話し声などあらゆる雑音が耳に入ったり、他の社員の動きが目に入ったりすることにより、仕事に集中できないと悩む方も多いのではないだろうか。特に集中を要する作業をするときは静かな部屋で黙々と作業したいもの。とあるデータによると、11分に1度集中力が切れ、再び集中するためには役23分もの時間を要するという。少しでも集中力を保つために、周りの環境に邪魔されない集中スペースでの作業が効果的であるのだ。

 

・仕事にメリハリを付けることができる

一日中雰囲気の変わらないオフィスで仕事をすることはマンネリ化を引き起こし、また同じ姿勢であるため疲れもたまりやすくなる。オープンスペース型オフィスと集中スペース間の移動で体を動かし、全く異なる雰囲気のスペースで仕事をすることで気分の切り替えにもつながる。

 

・緊張感が程よくほぐれる

オープンスペース型オフィスにおいてはすぐ近くに上司や他の社員がいるため、いつも監視されているような気分になりやすい。このような環境下での作業は不必要な緊張感を与えることで社員のストレスが溜まりやすくなるばかりでなく、仕事のミスが増えることでさらにストレスが溜まるなど悪循環を引き起こす恐れがある。ストレスや緊張感からある程度解放されることで、疲れが軽減されたり、思考が柔軟になったりするかもしれない。また、最近は一人〇〇が一般的になってきており、一人で何かをすることは苦ではなく、むしろ好ましいという方も多いのではないだろうか。

 

注意点

・制限時間を設けるべし

一人で作業することにより、仕事に集中できることは確かであるが、一方で緊張感から解放された時間が続くほど怠けたり、眠くなってしまったりする恐れがある。しかし制限時間を設けることで時間を意識した作業が実現し、作業の効率化を図ることができる。実際に集中スペースを設けている企業は、1.2時間制にしている場合が多そうだ。

 

・Think Lab

「JINS MEME」が制作した「Think Lab」が話題になっている。

「個人の集中」をテーマとしたオフィスデザインがなされており、空調の調節や、食料と飲料の完備にとどまらず、視覚や聴覚を通じて集中できるような工夫がいたるところに施されている。また、作業内容の違いに応じて、それぞれに適したワーキングチェアを用意しているというこだわり様。

Think Labの個人スペースは落ち着いたグレーの壁に囲まれており、植物の緑が覗いている。後ろ姿はほかの社員から見えるが、個人スペースで作業する社員の視界には何も入らないことから、集中して仕事に取り組むことができそうだ。このようなブースならばオフィス全体を改造しなくとも、スペースを調節するだけで個人スペースを作ることができる。

 

・デル

近年、オフィスのレイアウトを見直した企業である。

集中スペースとして、半個室型の作業スペースを設置している。周りがパーテーションで囲まれた広めのスペースは、周りのタイピングなどの雑音が聞こえ、他の人の気配を感じつつも、周りの視覚を完全にシャットアウトしてくれるため、程よい緊張感の中で集中して作業に取り組むことができそうだ。各ブースには2つのモニターが設置されており、複雑な作業をする際も整理しやすく、仕事の効率が上がることが期待できる。

 

・Umidass

こちらはちょっと変わり種。集中スペースを設置したいが予算やスペースに余裕がないというオフィスには、室内用テントで個室を作ってしまうのも得策だ。簡単に設置できるばかりでなく、使いたいときに広げ、使わないときにはテントをたたみ、スペースを有効に活用することができる。インターネットにおいても販売されており、1点当たり1万円以下で手に入るため、導入も容易である。

 

・Speee

完全個室の集中スペースが設けられている。一人で集中して作業したい際にはもちろん、完全に横になることができるため、仮眠をとることもできるそうだ。カーテンで周りからの視界を完全に遮断できるため、より集中力を高められるかもしれない。Speeeはオープンスペース型オフィスを中心としたオフィス設計になっているが、個人ブースは雰囲気がガラリと変わるため、仕事のメリハリを付けることができそうだ。

 

・ノースショア株式会社

オフィス全体がハワイをコンセプトとした設計になっているが、集中スペースに限っては落ち着いたデザインとなっている。視界が周りから完全に閉ざされることにより、作業に没頭しやすくなる。集中スペース専用の部屋に設置されており、より集中して仕事に取り組みたい社員が利用するため、雑音もほとんどなく快適な環境となっている。

 

 

集中スペースと一言で言っても形や閉鎖度は様々。予算やオフィス内の活用できるスペースを考慮しつつ、それぞれのオフィスに最適な集中スペースを考えることで、より多くの社員の満足度が高まるとともに、仕事の効率も上がるのではないのだろうか。移転やオフィスの改造を考えている場合にはぜひとも取り入れたいものだ。

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